金(きん)についてのお話
金の価格はこの数年で大幅な増加傾向にあります。
2019年頃から上がり始め、コロナの影響で旅行等に使われていた資金を金投資に回す人が増え始めたことで一気に価格が高騰しました。
金の価格高騰により、金を使ったアクセサリーやジュエリーに注目が集まり。
2020年後半から、金をつかったジュエリーの人気が高まってきています。
さて、ここで今このコラムを読んでいる方の中にも金に少し興味を持つ方もいると思います。(いてほしい)
当店で扱う貴金属はすべて、プラチナか金を材料にしています。
皆さんもご存知のことと思いますが、金とプラチナは基本的にジュエリーにするときほかの金属を混ぜ合わせて合金をつくりそれを材料にしています。
中には純金のモノもありますが、市場にある金のジュエリーやアクセサリーのほとんどは合金になっています。
18金(K18)やプラチナ900(Pt900)といった表記は、金では24分割、プラチナでは1000分割されたうちの金・プラチナの配合率の表記となります。
18金は18/24、つまり75%が金であり、残りの25%が合成された金属になります。
なぜ、「純金と呼ばれる24金をつかわないのか?」「もしかして、金をけちっているのか?」
と思われる方もいるかもしれません。
結論から言うと、「けちってはいません」
金を純金のままアクセサリーにしてしまうと、その柔らかさで、すぐに変形したり、凹んでしまいます。
物質の硬さを表すための単位によく、「モース硬度」というものが使われます。
このモース硬度は、10に近い程硬く、1に近い程やわらかいものになります。
鉱石の中で一番硬いとされる、ダイヤモンドはモース硬度10、日常生活で多く使われる鉄やガラスは4~6程度の硬度を持っています。
そんな中で、金だけの場合、つまり純金のモース硬度は2,5~3しかないため、ぶつかるだけでも傷やへこみが出来てしまいます。
そのため、銀や銅、パラジュウムといった素材をまぜあわせることで日常での使用に耐えられるよう硬度を上げているのです。
また、この銅や銀、パラジュウムの配合バランスによって、ホワイトゴールドや、ピンクゴールドなどの発色を生んでいます。
ブランドの中には独自の配合比率で特色を出しているところも少なくありません。
さて、そういったように金の表記にはK18・K14・K10のように金を表すKと、その配合率を表す数字によって表記されます。
そんな中で、皆様の中には日ごろ、インターネットやアクセサリーショップ等で「18KGP」や「14kgf」といった表記を目にされたことはないでしょうか?
18Kと18K“GP”は何が違うのでしょうか?
じつは、この二つは全くの別物になります。
18K“GP”のGPとはGold Plated、つまり金メッキのことを表しています。
このGPが付く場合、その前につく18Kや14Kはメッキに使っている金属が18Kや14Kであるという意味で、金の含有量を表しているわけではありません。
ネットショッピング等で、「金」「ネックレス」などで検索した場合、この18Kと18KGPが混在して表記されることがよくあります。
同じようなダイヤや色石を同じくらい使い、値段に大きく差が出ている場合、18KGPの表記があるかをしっかり確認してみることが、間違いのない商品選択につながります。
納得したうえで、18KGPの商品を選ばれるのか、間違って選んでしまうのかには大きな差があります。
金に注目が集まっている昨今、頭の片隅にでも覚えておいていただけると幸いです。
金やプラチナのアクセサリーのことで何か気になることがある方は、ぜひ当店へ。
専門スタッフが丁寧にご説明いたします。