1月の誕生石ガーネット
ガーネット、日本名でざくろ石とも呼ばれる宝石です。
ザクロの名の通り、ガーネットというと赤というイメージがありますよね。
ガーネットはほかにもピンクや鮮やかなすみれ色の発色をする個体、珍しいものでは黄色や緑色の石もあります。
そんなガーネット、実は鉱石学上ガーネットと呼ばれる鉱石は複数存在します。
というよりも、ガーネットといわれる単一の鉱石はありません。
皆さんが普段目にしているガーネットは「ガーネット・グループ」と呼ばれる鉱石の総称です。
少し専門的な用語になりますが、「「珪酸塩鉱物で等軸晶系を示す類質同像のグループの総称」」を「ガーネット」と呼びます。
なので、同じガーネットの指輪やネックレスがあっても石の種類が違うということもあり得ます。
鉱物学上ガーネットと呼ばれるものは、「パイロープ」「アルマンディン」「スぺサルティン」
「ウバロバイト」「グロッシュラーライト」「アンドラダイト」の6種類となります。
ガーネットグループの中で一番算出されるのが「アルマンディン」と呼ばれるもので、鮮やかな赤色に発色します。
「アルマンディン」「パイロープ」「スぺサルティン」と一部の「グロッシュラー」が赤色の鉱石であるため、ガーネットといえば赤色というイメージが世間に一般化されました。
「アンドラダイト」「ウバロバイト」「グロッシュラー」は主に緑~黄色の発色をしており、中でも「アンドラダイト」は鮮やかな緑色の輝きを放ち、エメラルドグリーンと呼ばれる色のものはとても希少価値が高いとされています。
ガーネットの語源はラテン語の「種子」をあらわす「granatum」からきているとされており、「芽吹き」や「始まり」などを連想させ、物事を新たに始める際に身に着けていると、うまくいくとされています。
またガーネットの1つである「パイロープ」の名前は、ギリシャ語のpyro(パイロ)「火」からきているとされ、ギリシャ神話に登場するプロメテウスが人々に「火」を与えたことが文明の始まりであったことなど、始まりに関する意味を多く持つため、1年の始まりに当たる1月の誕生石とされているという説もあります。